処分したいぬいぐるみは、ただ捨てるのではなく「寄付」という方法があります。
ぬいぐるみは思い入れがあって捨てるのが難しいという方が多いですが、ぬいぐるみを寄付することで、再び必要な人に使ってもらえる。あるいは、有効活用することができます。
今回は、ぬいぐるみを寄付するとどのようなことに役立てられるのか、ぬいぐるみを寄付するときの注意点、ぬいぐるみの寄付先について詳しく解説していきます。
ぬいぐるみを処分する3つの方法
クレーンゲームの景品や、一目惚れして買ったぬいぐるみ。幼い頃から長い時間を共にすごしてきたぬいぐるみなど、ぬいぐるみには思い入れがあることが多いです。
そのぬいぐるみは、かさばるので保管方法に悩む方が多いと思います。
もし不要になったぬいぐるみを処分する際は、どのように処分すればいいのでしょうか?
ここからは、ぬいぐるみの処分方法について3つご紹介いたします。
1.自治体の可燃ごみ収集でぬいぐるみを処分する
ぬいぐるみは多くの自治体で可燃ごみとして処分することができます。
自治体によっては、45リットルまでの透明、もしくは半透明のごみ袋や、各自治体指定のごみ袋にぬいぐるみを入れて処分することで、ぬいぐるみを無料で処分することが可能です。
50cmを超える大型のぬいぐるみを処分する際は、粗ごみ、もしくは粗大ごみ収集となります。
2.フリマアプリなどで売る
キャラクターもののぬいぐるみや、有名テーマパークのぬいぐるみなどは、フリマアプリやインターネットオークション、リサイクルショップで売ることができます。
しかしぬいぐるみを売る際は、汚れやニオイなどの付着がなく、損傷がないキレイな状態のぬいぐるみに限ります。
また、ぬいぐるみ自体の買取金額は、貴金属や家電製品などと比べてそこまで高くないので、「少しでもお金になれば」という気持ちで売るようにしましょう。
3.ぬいぐるみを寄付する
不要になったぬいぐるみは、寄附をすることができます。
「中古のぬいぐるみを寄附するのは迷惑なのでは?」と感じた方が多いと思いますが、中古のぬいぐるみにはさまざまな需要があるので、必要としている人と共に、再び時間を過ごしてもらうことが可能です。
ぬいぐるみの寄附は怪しい?詐欺被害にあわないために
「ぬいぐるみを寄附したい」と思って、寄附方法について調べている方は、「ぬいぐるみの寄附は怪しい」という情報を目にした方が多いと思います。
ぬいぐるみの寄附は、施設やNPO団体などに寄附する場合であればそこまで心配する必要はありませんが、寄附サービスを利用する際は確認したほうがいいことが3つあります。
ここからは、寄附サービスを利用してぬいぐるみを寄附する際の注意点を3つご紹介いたします。
1.寄付先のサービスについてよく調べる
寄附サービスを実施しているのは、多くの場合が民間企業です。
後述しますが、kifucocoのようにこれまでの事業で築いたネットワークを活用して寄附を行っている企業もあれば、寄附を受けたぬいぐるみから現金を捻出して、現金を寄附している起業もあります。
このような誠実に寄附を行う起業であれば、安心して大切な時間を過ごしてきたぬいぐるみを寄附することができますが、なかには悪質な詐欺まがいの寄附サービスも実在します。
例えば、「無料でぬいぐるみの寄附を受け付けている」として寄附を募り、寄附を受けたぬいぐるみを、フリマアプリやインターネットオークションで転売して、自分の利益にしているサービスも少なからず存在しているため注意が必要です。
ぬいぐるみの寄附詐欺にあわないためにも、事前にあなたが寄附をしたいサービス・運営している企業についてよく調べるようにしましょう。
2.実際に利用した人の口コミを調べる
ぬいぐるみの寄附詐欺にあわないためには、実際のその寄附サービスを利用した方の口コミを調べることも重要です。
口コミサイトの他に、TwitterやInstagramなどのSNSを利用して、寄附サービスの口コミについて調べます。
なぜなら、地図アプリの口コミ機能や口コミサイトの投稿は、クラウドソーシングサイトを利用して、第三者に「良い口コミの投稿」を依頼できるからです。
お金でなんでも買える時代だからこそ、実際に寄附サービスを利用したことがある方の“生の声”を集めることが重要です。
3.不安であれば直接問い合わせて使用用途を尋ねる
大切な時間を過ごしてきたぬいぐるみを寄附するからには、必要な人の役に立って欲しいと思うのは当然です。
ぬいぐるみを必要としている人に、あなたの大切なぬいぐるみが渡るように、寄附サービスにどのような使用用途で寄附されたぬいぐるみを活用するのか尋ねてみましょう。
問い合わせ方法は、寄附サービスに直接電話で問い合わせる方法の他に、問い合わせフォームで問い合わせたり、LINEの公式アカウントを開設していれば、LINEで問い合わせることも可能です。
ぬいぐるみの寄付は迷惑?怪しい?どのようなことに役立てるの?
ぬいぐるみを寄付することで、ぬいぐるみを必要としている人たちや、さまざまな用途によって活用されます。
ここからは、上記5つのぬいぐるみを寄付したときの活用方法について、どのように役立てられるのかを解説していきます。
ぬいぐるみを必要する全国各地の子どもたちに届けられる
保育園や保育所、認定こども園など、乳幼児が通う施設にぬいぐるみを寄付することで、ぬいぐるみが必要な子どもたちのおもちゃとして役立てられます。
ぬいぐるみは子どもにとって親しい関係です。
イギリスの著名な精神分析家ドナルド・ウィニコット氏によると、ぬいぐるみは不安をしのぐための「移行対象」として、子どもの自立のためのサポートに欠かせないとしています。
保育園などに通う子どもは、母親や父親と一時的に離れて保育を受ける必要があるので、母親・父親と離れている間の不安を和らげるためにも、ぬいぐるみは不可欠です。
またぬいぐるみは、おままごとなどの乳幼児の遊びにも使われるので、寄付したぬいぐるみはこのように子どもたちの遊びなどに役立てられます。
ぬいぐるみが必要な世界の子どもたちに届けられる
前述したように、子どもたちにとってぬいぐるみは欠かせない存在ですが、これは世界の子どもたちにとっても同じです。
日本の子どもたちは誕生日やクリスマスなど、特別なときにぬいぐるみをプレゼントしてもらえますが、アジアやアフリカ地域の途上国の子どもたちはそうではありません。
また、ぬいぐるみをダンボール1箱分寄付することで、途上国の子どもたちに接種するワクチンとして寄付できるケースもあります。
障がい者施設に届けられる
ぬいぐるみの活用方法は、乳幼児の遊びや不安解消だけではなく、コミュニケーションツールとして役立てることができます。
精神や身体・発達に障がいを抱える方の治療法のひとつである作業療法では、ぬいぐるみを使った言語理解を深める治療が必要に応じて行われます。
ぬいぐるみは、障がいの有無や年齢に関係なく、すべての人にとって身近な存在です。
そのことを利用して、無理なく作業療法に取り入れられるぬいぐるみは、障がいを抱える方に安心感を与えて、コミュニケーションをとりやすくしてくれます。
ぬいぐるみを販売する途上国の販売店に届けられる
汚れやニオイ、破損がない比較的にキレイな状態のぬいぐるみを寄付すれば、途上国の販売店に再び並び、雇用や経済の活性化に役立てることができます。
あなたが大切にしていたぬいぐるみが再び販売されることで、ぬいぐるみを必要とする子どもの手に渡り、再び大切に使ってもらうことが可能です。
輸送時のクッション材として役立てられる
汚れやニオイ、破損があるぬいぐるみは、輸送時のクッション材として役立てられます。
コンテナなどで日本から海外に荷物を送る際に、専用のクッション材を使用すると輸送コストがかかってしまいます。またごみ問題にも取り組む必要がでてきます。
そこで、割れ物など破損しやすいものを送る際に、ぬいぐるみをクッション材として送ることで、輸送コストを抑えることが可能です。
状態の良いぬいぐるみを寄附すれば、クッション材として活用した後に、ぬいぐるみを必要とする子どもたちへ、あるいは販売店に渡り、さらに活用されます。
ぬいぐるみを寄付するときの注意点は?
ぬいぐるみを寄付するときは、どんなぬいぐるみでも寄付できるわけではありません。
ぬいぐるみを寄付する際は注意点を確認しながら、ぬいぐるみの寄付を受け付けている施設や団体を探すようにしましょう。
ここからは、ぬいぐるみの寄付をする際に気をつけたい注意点を解説していきます。
本来の使用用途で使えないぬいぐるみの寄付は不可
ぬいぐるみとしてそのまま使用したい団体や施設では、本来の使用用途で使えないぬいぐるみの寄付は受け付けていないことがほとんどです。
寄付されたぬいぐるみを再び気持ちよく、大切に使ってもらえるように、寄付する前に洗濯する、あるいは破損箇所を直してから寄付するようにしましょう。
たばこや香水などのニオイがついているぬいぐるみの寄付は不可
ニオイが強いものというのは、使う人によっては不快な思いをさせてしまいます。
さまざまな人が気持ちよくぬいぐるみを再び使えるように、香水やたばこなどのニオイが付着したぬいぐるみは、ほとんどの場合で寄付を受け付けていません。
たばこのニオイは洗ってもとれにくく、ヤニも付着してしまうので自分でキレイにすることは難しいですが、香水であれば何度か洗うことでニオイが取れる可能性があります。
ペットを飼っていた家庭のぬいぐるみの寄付は不可
特に子どもが利用する施設・団体にぬいぐるみを寄付する際は、衛生面が非常に重視されます。
ニオイや汚れの他に、ペットの毛が付着したぬいぐるみはアレルギーの原因になってしまうので、ほとんどの施設や団体でペットの毛が付着したぬいぐるみの寄付を受け付けていません。
電池駆動のぬいぐるみの寄付は事前確認が必要
乾電池式、あるいは充電式のぬいぐるみを寄付する際は、事前に寄付する施設や団体への確認が必要です。
電池やバッテリーは、郵送や宅配で寄付する際に取り扱える電池の種類が限られている他に、長期間電池を入れっぱなしにしていた場合はぬいぐるみの破損に繋がります。
そのため、ぬいぐるみを寄付する施設や団体に事前確認をとってから寄付するかどうかを検討しましょう。
新品のぬいぐるみしか受け付けていない団体もある
ぬいぐるみを寄附する団体や施設によっては、衛生面からタグ付きやパッケージに梱包された状態の新品のぬいぐるみしか受け付けていない場合もあります。
そのため、事前にぬいぐるみを寄附したい団体のホームページを確認したり、電話問い合わせなどで確認しておくと安心です。
手作りの人形は基本的には寄附できない
手作りのぬいぐるみの場合、保育施設や障がい者施設であれば寄附できる場合もありますが、基本的には寄附できないことが多いです。
手作りのぬいぐるみは、既製品と比べて裁縫が甘く、使用中に壊れやすい。また、異物の混入や使用している素材が把握できないなどが理由で寄附することが難しいのが現状です。
どうしても手作りのぬいぐるみを寄附したい場合は、輸送時のクッション材として活用することができるので、これらの用途で使用する寄附サービスを通じてぬいぐるみを寄附するようにしましょう。
捨てられないぬいぐるみを寄付する5つの方法
捨てられないぬいぐるみを寄付できる施設や団体は、おおまかに分けて5つあります。
ここからは上記5つの、ぬいぐるみを寄付できる団体・施設について、寄付方法とあわせて詳しく解説していきます。
1.保育園・認定こども園・認可外保育所など
ぬいぐるみを寄付したい保育園や保育所、認定こども園・認可外施設などに確認をとってから、ぬいぐるみを寄付することができます。
おむつやおしり拭きなどの消耗品ではないぬいぐるみの寄付は、各保育施設によって受けつけているかどうかが異なります。
認可されている施設であれば、市区町村に連絡をとることで、市区町村の担当者から保育施設へ確認をとってもらえるのでスムーズです。
ぬいぐるみを寄付する際は、直接保育施設へ持ち込むか、元払いで送ることが一般的です。
2.障がい者施設
グループホームや包括支援など、障がい者の方に対して支援を行う施設にぬいぐるみを寄付することができます。
市区町村が運営する障がい者施設の場合は、市区町村に連絡をとることで、障がい者施設に寄付を受け付けているかどうかを確認してくれます。
民間運営の障がい者施設にぬいぐるみを寄付する際は、直接寄付を受けつけているかどうかを確認する必要があります。
直接障がい者施設へ寄付の受付をしているか確認する際は、電話やメールで事前に連絡をとるようにしましょう。
ぬいぐるみを寄付する際は、障がい者施設へ直接持ち込む、あるいは元払いで障がい者施設へ送ることが一般的です。
3.住まいの児童養護施設
さまざまな事情で、両親と一緒に暮らせない子どもたちが過ごす児童養護施設によっては、ぬいぐるみの寄付を受けつけている場合があります。
都道府県や市区町村が運営している児童養護施設にぬいぐるみを寄付したい場合は、児童養護施設がある市区町村に連絡をすることで、寄付の受付の有無を確認してもらうことができます。
また、直接児童養護施設へ連絡を取って寄付の有無を確認する際は、ぬいぐるみの状態について先に伝えておくと良いでしょう。
多くの場合で、直接施設にぬいぐるみを持ち込むか、元払いで送ることでぬいぐるみを寄付することができます。
寄付をする際に、どのようなものを寄付したのか品目などを記載する、寄付をしたことを証明する書類の記入をお願いされる場合があるので、必要に応じて記載し、ぬいぐるみを寄付する際に一緒に渡すようにしましょう。
4.NPO団体
NPO団体(Non-Profit Organization|非営利団体)は、市民を主体として市民の発意によって活動する市民活動団体のことです。
NPO法人のなかには、社会福祉法人や社団、財団、生協、労働組合なども含まれており、そのなかでも特定非営利活動促進法に基づいて、法人格を取得したNPOが「特定非営利活動法人」としてNPO法人を名乗ることができます。
NPO団体やNPO法人では、支援団体によってさまざまな寄付活動を実施しているので、ぬいぐるみを寄付することで役立てて欲しい活動を行う団体に寄付することができます。
内閣府NPOホームページでは、所轄庁の協力を得て全国のNPO法人に関するデータベースを公開しています。
5.KIFUcoco
ぬいぐるみを寄付できる団体には、NPO団体・NPO法人の他に、民間企業が取り組む寄付サービスを利用してぬいぐるみを寄付することも可能です。
そのなかでも「KIFUcoco」は、自社でこれまでリサイクル事業に取り組み、リサイクルできる資源を海外に輸送してきたネットワークをいかして、途上国にぬいぐるみの寄付を行っています。
必要なのは送料のみ!KIFUcocoでぬいぐるみを寄付できる
KIFUcocoは、あなたの「寄付をしたい」を支援するサービスです。
ぬいぐるみなど寄付できるものが幅広く、中古でも問題なく寄付することが可能。
ここからは、KIFUcocoの利用方法について詳しく解説していきます。
事前連絡不要・ダンボールに詰めて送るだけ
ここまででご紹介した寄付先では、事前に寄付を受け付けているかの確認が必要でした。
KIFUcocoは、寄付をする前の事前連絡不要でぬいぐるみを寄付していただけます。
送付先・持ち込み場所 |
〒731-0214 広島市安佐北区可部町桐原822 |
KIFUcoocoまでの送料はご負担いただく必要がございます。
梱包の際はダンボール以外でも問題ございません。
中古のぬいぐるみの寄付を受けつけております
施設や団体にぬいぐるみを寄付する際は、汚れやニオイが付着していないキレイなものである必要がありました。
KIFUcocoでは、汚れやニオイが付着した中古のぬいぐるみの寄付も受け付けております。
また、ぬいぐるみ以外に、おもちゃやベビー用品など、さまざまなものの寄付を受け付けておりますので、ダンボールに一緒に詰めて送っていただいて問題ございません。
上記の品の寄付を受け付けておりますが、食品や液体、製造後5年を経過した家電製品、使い捨ての食器、雑誌・本類、ビデオテープ、スプレー缶、ライターなどの危険物、乾電池、バッテリー、生き物の寄付は受け付けておりません。
寄付先が選べる
ご希望があれば、以下の寄付先から1つお選びいただくことが可能です。
ぬいぐるみを寄附する際に、上記機関名を明記した紙をダンボールに同封して当社までお送りください。
不用品のリユースを通じて現金を捻出し、各支援団体へ寄附を行います。
まとめ
長い時間を共にすごしてきた大切なぬいぐるみだからこそ、ただ単に捨てるのではなく、ぬいぐるみを必要としている人の役に立って欲しい。
このように考えている方は、ぬいぐるみを保育施設や障がい者施設、NPO団体・寄附サービスを通じて寄附することができます。
寄附を受けたぬいぐるみは、子どもたちのおもちゃとして、リユースして現金を捻出した後、その現金を必要なところへ寄附する、輸送時のクッション材としてなど、幅広い用途で活用されます。
しかしぬいぐるみを寄附する際は、ニオイや汚れが付着していない、破損していないキレイなぬいぐるみで、本来の使用用途で使用できるぬいぐるみである必要があります。
また、乾電池は抜き、バッテリーで動くぬいぐるみの場合は、事前に寄附したい施設や団体に確認しておくと安心です。
KIFUcocoでは、寄附を受けたぬいぐるみで寄附団体の希望がある場合は、リユースして現金を捻出し、その現金を寄附。
また寄附団体の希望がない場合は、輸送時のクッション材として寄附を受けたぬいぐるみを活用させていただきます。
KIFUcocoへのぬいぐるみの寄附方法は、ダンボールに詰めてぬいぐるみを元払いで送るだけ。
事前連絡不要でご利用いただけますので、ぬいぐるみをどうしようか悩んだら、ぜひKIFUcocoをご利用ください。
KIFUcoco様々なものの寄付を受け付けております。こちらのおもちゃの記事も一緒にご覧下さいませ。